馬がそばにいる暮らしを、もっと身近に
軍馬として、農耕馬として、私たち人間の傍らにはいつも、かけがえのないパートナーとして馬がいました。ところがこの50年の間に、急激に馬との関わりが減少し、乗用馬、競馬、食用文化が一部残るのみとなってしまいました。特に三沢市周辺は日本有数の馬産地であったにもかかわらず、今は数頭を残すのみとなっています。そんな現代日本において失われてしまった風景をかつて馬の街として栄えたこの三沢市に蘇らせたい、という想いから三沢ホースパークは、地域に失われた馬文化を復活させることを目的に2016年から活動を開始しました。
パートナーとして馬と生きる文化を復活させるためには、戦闘馬、農耕馬として活用されてきた歴史を知り、現代に必要な形(農耕馬の復活、移動手段としての乗馬、森の手入れでの馬搬など)を確立する必要があります。そのために、地域の子どもたちには馬と触れ合える場をつくり、大人に向けては馬と暮らす人、馬をパートナーとして生業の一部にする人を増やす活動をしています。移動手段としての馬の活用は、馬車による移動、馬橇による移動、乗馬による移動が楽しめる場を作ります。馬と遊ぶフェーズ、馬と暮らすフェーズ、馬と生きるフェーズへの発展を通してVisionを実現しますので、興味のある方は三沢に遊びに来てください。
馬と遊ぶ人を増やす
馬と暮らす人を増やす
馬と生きる人を増やす
今求められている、持続可能性(sustainability)、多様性(diversity)、循環型社会のポイントになるのは、日本では「馬と生きる生活」です。馬糞を堆肥として農業を行い、化石燃料を使わない馬を移動手段で活用する。無理が無く、不便ではあるが充実した継続可能な生活を目指す時、馬は強力なパートナーとなってくれます。
私たちが目指すのは、まずは遊ぶ所から、そして共に暮らすようになり、最終的には仕事を含めた生活の一部として、馬が活用される社会です。
三沢と馬の歴史
私たち日本人は700年以上前から馬と共に暮らし、軍馬として、農耕馬として、人間と共にかけがえのないパートナーとして一緒に暮らしてきました。
ここ三沢は古くから南部藩最大の馬の放牧場「木崎の牧」として知られた地で、最盛期には放牧された馬が千頭を数えました。